2025年12月【排泄の自立 3つの目的とそれぞれの育みメリット】

排泄の自立のためのコンサルをしていて、多くのお母さんたちに思うことは、
「今、私は何のためにこのトイトレアプローチを一生懸命しているのか」
を、しっかりと理解してもらわないといけないなということ。

一生懸命頑張っているのに、成果が見えにくくなる時期だと、
何のためにしているのかがわからなくなってしまって、
もういいや~ってなってしまったり、
今もう少しそこ続けてやりましょうってときも、つい、
このやり方じゃだめなのかもと思って、焦ってアレコレ手を出してしまったり。

そうなると遠回りになったり、お金、時間を想定以上に使ってしまう。

もちろん《遠回り》がイコールダメなことではないと思います。
遠回りしたからこそ、見える世界もありますので。
ただ、正直なところ、遠回りしている状況に耐えられなくて、それが悩みになってしまっている人には
それを解決してあげたいと思うと、やはり遠回りしないようにするのがいいのかなと思うわけです。

今回のコラムでは、改めて、排泄の自立に向けてやるべき方向性3つと
そのそれぞれが子どもの何を育んでいるかを明確にしてみたいと思います。

目次

排泄の自立においてやるべきこと3選

  1. 快・不快感覚の形成
  2. 1人で排泄するための行動理解(練習)
  3. 子どもの性格的特徴との関わり

大きく分けてこの3つかなと思います。
この3つはそれぞれが単独で存在していて、且つこれら3つの順序性やバランス、関係性を無視して、「排泄の自立に良いとされているアプローチ」を闇雲に実践してみても、かえってどれも成果が見えづらくなります。

まずは、1つずつ対応していくことが大事です。
これらは積み上げていかないと、順番にそれぞれの問題が台頭してくることもあるので
産まれた時から①→②→③と、もしくは①と②を一緒に、②と③を一緒にという感じで
進めていくといいと思います。

それぞれの育みメリット

まず、前提として、①をしないと、②に繋がりません。
③が出来ないと、①と②の鍛錬してきた効果が発揮されません。
というような間柄の3つなので、どれが欠けても排泄の自立はできないし、
更に怖いことに、《大きくなればできる》《何もしなくても育つ》
というものはもはや昭和の死語だと思ってもらいたいほど、
①も②も③も何もしなかったら、育ち不足になります。
不足ということは、後で必ずそのツケが来るということになります。

そのツケは、小学生以降でとんでもないトラブルだったり、困り事になり得ると思います。
ということだけ伝えておきたいです。

とんでもないことって何?困りごとって??
と思うかもしれません。
それがこの、「それぞれの育みメリット」につながってきます。

この👇やるべきこと3選

  1. 快・不快感覚の形成
  2. 1人で排泄するための行動理解(練習)
  3. 子どもの性格的特徴との関わり

これはそれぞれ、何を育んでいるのかということですね。

①快・不快の感覚形成のメリット

これは、排泄だけに限ったことではないですが、
排泄育児で大いに形成できるメリットの1つです。

膀胱に溜まった尿意=不快感
排泄することによって膀胱が空っぽになる=快

おまるやトイレ以外で排泄した際に付属でついてくる不快=不快感
おむつ交換などで↑を取り除く=快

これらの快・不快をしっかりと経験させることで子どもに育めるのは、
【人(自分も)を信頼する力】です。

「基本的信頼」とも言いますが、これはエリクソンの発達心理でも
しっかりと説かれている内容です。

更に!
快・不快の感覚は、のちの子どもの《人としての感情》を育てていきます。
これも発達心理では、「情動分化」と言われるのですが、
「平穏」「幸福」「怒り」「悲しみ」「恐怖」「嫌悪」「驚き」など、
その子の感情の根っこを作り上げていきます。

②1人で排泄するための行動理解(練習)のメリット

これは、まさに排泄の自立のための行動になるわけですが、
一般的に

お話ができるようになってから
しっかり膀胱に溜められるようになってから
排泄の間隔があいてきたら

などをサインとしてトイトレスタートになる指標があると思いますが、
これはまさに、この②1人で排泄するための行動理解(練習)
が出来るよ~のサインであって、この②をするには
①が出来ていることが前提なのです。

ですが、今は紙おむつという、ある種の発達を損なう危険のあるツールが
当たり前のように存在し、ほとんどの人がなんの違和感もなく使っているので
大前提が、②をする上での土台が無い状態で、トイトレを始めるわけです。

①がある前提で、

お話ができるようになってから
しっかり膀胱に溜められるようになってから
排泄の間隔があいてきたら

であれば、いいわけですけど、無い状態で始めたら、
子どもも混乱、親はどうしていいかわからないということになるわけです。

では、行動理解(練習)とは何か、なのですが、
これはどこにでもあるトイトレの方法と一緒ですね。

  • おまる、便器=排泄する場所と認識させる
  • パンツやズボンを脱ぐための着脱を練習する
  • 「ちっち、うんち」など事前・事後報告が出来るようにサインでやりとりする
  • おしっこはどんな色・カタチ・ニオイなのか
  • どこからでてくるのか
  • どうやってつくられてくるのか
  • 我慢すること
  • 間に合わないと出ちゃうこと
    などなど、うんち、おしっこにまつわるエトセトラを
    学びとしても理解して、実際に行動できるように練習していく
    ということをします。

このメリットとしては、単純に自分で排泄できるようにするためですが、
もう1つ隠れた育みメリットがあります。これこそが《自律の第一歩》になります。
自分のおしっこを自分で感じて、行動に移してみるという、生まれてから初めての自立になるかもしれませんね。

でも、これも、尿意=出る前のむずむず感を感じること、
これが全てのスタートなので、ここがぼやけていたり、よくわかっていなかったりすると、
子ども自身も、なぜおまるを勧められるのか、なぜ自分でズボンを脱がないといけないのか
何が出てくるのかわからないのに、ママは何におびえているのか?(←これは漏れだったりですね)
わけがわからない状態なので、①が前提の②になることも、
みなさんにも理解できるかなと思います。

③子どもの性格的特徴との関わりのメリット

排泄の自立には最後に大きな壁があります。
そして、排泄の自立後にはこれが大きな課題となって君臨してくるのですが、
《子どもの意思》ですね。

いわゆるイヤイヤ期と言われているこの時期に、これが猛烈に芽吹いてくるのですが、
この時期は、この《子どもの意思》と排泄が密接に結びついているのです。

だから、①と②のある種の排泄機能的な部分が子どもにしっかりと形成されていても
正しいタイミングでおまるに座ったり、ムズムズ感を感じてトイレに行くこともしない。
そんなことは普通にあることです。

おしっこやうんちは自分でコントロールして出すものです。
自分の意思というのも、自分のものです。
つまり2つは、同じものなんです。

これは私の見解に過ぎませんが、①も②もできるけど、排泄の自立とならない子は、
自分の意思を受け入れられない
自分の意思を曲げられる
こういった日常に反抗している。
せめて自分の意思で自由に排泄したい!
それが、親側からすると、正しいタイミングでもないし、正しいツールでもないわけで
むしろ困惑させられるというわけですが、これも彼らの意思なんです。

なので、これには少しいろんな角度から向き合って、子どもの意思を受け取る。
向き合う日常を暮らしていくことで、①と②が素直にできるようになります。

そして、この幼少期の我が子の意思との関わりが、小学生、中学生と、
前思春期から思春期にかけての子どもとの関係性に深く関わってくるので、
今甘く見てはいけないです。

2歳ではどうにか親の意思を押し出せますが、5歳では少々難しくなり、
10歳では困難になります。
10歳を過ぎれば、制御は不可能になります。
そもそも、制御するものではないから。

10年も親をやっていると、親の意識も凝り固まってきます。
10年経ってから見守ろう、制御せずにいようとしても、ほとんどが難しいです。
習慣や思想はなかなか変えられないですからね。

だからそうなった時に変えるのではなく、今から作っていくんです。
それが本当に楽ですよ。

自分でトイレに行くという教育

たかがトイトレ、されどトイトレ。
こんな話をずっとしてきました。

でも、今トイトレ自体、保育園や幼稚園に任せる。
紙おむつなら何とかなる。
焦らず自然に任せる

大人の都合よさばかり浮き彫りになりますが、
園任せにしておけば③は向き合えません。
紙おむつの使い方を間違えれば①は形成されません。
そうなると②をどうしたらいいのかわからなくなり、
結果焦らず自然にというのは体のいい言葉であり、実際には諦めた、蓋を閉めた
きつい言い方かもしれませんが、そういうことになるわけです。

自分でトイレに行くという教育をすること。
これは親子でとても大事なやり取りだと私は思います。
誰にもスルーして欲しくない、教育です。

そして敏感期

更に、追い打ちをかけますが、このやり取りができるのには
期間が限られているということです。
これが本当に怖いところです。

「焦らなくてもいいよ」
じゃないです。

大いに焦りましょう。
排泄の敏感期の山のトップは1歳9カ月前後ですが
0歳から3歳までは、グッドタイミングです。
心して向き合いましょう。

ただし、3歳過ぎても諦めることはありません。
6歳(未就学児)までは大丈夫。

もちろん2歳の子に比べたら、お金と労力、時間はかかると思います。
けれど諦めない限り大丈夫です。

これらのメリットを叩き込んで、頑張っていきましょう!!!
2026年もしっかりサポートします!
kuccaがいる限り、絶対に大丈夫です。

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