排泄の自立へ向けての12分類別アプローチ法 
~個性學を用いたkucca流排泄の自立サポート~ 【城志向】

目次

はじめに

kuccaの排泄の自立のサポートでは、経験、観察、コミュニケーションを3つの柱として

アプローチすることを勧めているが、その中でもコミュニケーション、すなわち【声がけ】がとても重要になってくる。

なぜ必要か?

  • 意識との連携
  • 無意識の認知

この2つの効果をあげる(脳への刺激)のが【声がけ】だからだ。

個性學によるそれぞれの個性

母×子
父×子
母×父

というような家庭というコミュニティの中で、円滑にコミュニケーションが回るよう

サポートできるようにするには、個性學による分類を知ることが効果的である。

kuccaでは、排泄学講座にて、排泄の仕組みと排泄の自立に向けての道筋を知り、排泄の自立へのサポート方法の学びを提供している。

中には、お母さんの心得論的なもので、捉え方を変えるものもある。

そこに、個性學によるコミュニケート論が活用されると良い。

排泄育児実践で、どのようにアプローチするのがいいのかを学ぶことができる。

この部分を個性學を用いてやっていきたい。

個性學を用いたkucca流排泄の自立サポート法を知って、ぜひ排泄の自立へ役立てて欲しい。

※こちらはあくまで個性學の12分類に基づいた、排泄育児におけるアプローチアドバイスです。内面を基本としていますが、外面も関係してきますので、どちらも試してみる等臨機応変に動いてみてください。また個性がわからない方はぜひ個性學講座をご受講ください。

城志向/独自型

城志向の独自型は、自分が自分であることを認められることがとにかく大切なので、まずはbeingをしっかりと認めていきましょう。
kuccaではこのbeingを認める子育てを第1コンセプトとしていますが、独自型は特にこのコンセプトが大事になってきます。

排泄学講座で「所有物」のお話があったかと思いますが、独自型にはまずここから受け入れる、認めるというのをしっかりと定着させていってください。
汚物は汚いとか言っている場合ではありません。講座でも伝えましたが、「排泄物は所有物、その子自身である」という表現をしました。
排泄に向き合えない=その子に向き合えていないと言っても過言ではないくらい大切なことがここに詰まっています。独自型には特に、親がしっかりこの捉え方をするのが大切です。

次に大事なのは、否定から入らないこと。これは配慮とも通ずるところがありますが、常に価値観が「=自分」という矢印になりがちです。
否定されると、そのモノゴトではなく、自分自身に矢印が行きます。否定しているつもりがなくても、否定言葉に敏感です。できれば、言葉づかいも工夫して、否定と取られないような前向きな声がけが大事です。

また、自分の世界観を壊されることに敏感です。自分の世界に没頭しすぎるあまり、排泄なんかどうでもよくなりがち(笑)。上記の伝え方の工夫に合わせて、世界を認めつつ、事実を伝えるという声がけを心がけましょう。

例えば、大好きな電車の世界に没頭している際にお漏らしをしてしまったとか、おむつが濡れたのに何も言ってこない、おむつを替えようかと言っても拒否するようなことがあっても、電車の世界に没頭していることを責めてはいけません。
根気よく、次はこうしてみようと、提案してみてください。

自分の世界が好きで、時には協調性が無いことがしばしば。他人と比較すること、一般論で彼らを見ること、判断することの前に、一呼吸置きましょう。
もちろんルールやモラルから外れていることはしっかりしつけるべきですが、正しいことが正しいだけでは通用しない個性もあります。一旦冷静に彼らの世界観を見てあげる余裕を持ってほしいです。

城志向/悠然型

城志向の悠然型は、とにかくマイペースでのんびりしたいので、焦りは禁物。とてもとても行動は遅いけど、代わりに粘り強さがあるので、1歩1歩確実に前進する個性です。とにかくその子のペースを最大限に尊重して受け止めることが大事です。

納得できないことはやらない、ということを徹底しているので、褒めるときも何を褒めているかを明確にすることがポイントです。また、今何をしているかを明確に伝えることも大事。
このあたりがぼやけていたり、曖昧になっていたりすると伝わりません。
例えば、ムズムズしたらおまるに座ろうね、という声がけ。
間違っていませんが、なぜおまるに座らないといけないのかと思うのが悠然。
これに関して、正しい答えは無いです(笑)。けれども、その納得感を求めている以上、なぜおまるに座るのかを親も考えてあげる。何度も言いますが、そこに答えはありません。彼らが納得すればそれが答えです。めちゃくちゃ難しいですけれども、おまるに座ればいいじゃん!っていうスタンスだとうまくはいきませんので、一緒に考えてあげることが必要かなと思います。

ただし、納得感を得るのが難しいあまり「納得しない子だからしょうがないか…」と早々に諦めるのではなく、そのあたりはバランスをもって律し、何に原因があるのだろうか、どんなことなら興味を持つのか?など、子ども自身がしっかりと納得感を得られるようにすることを優先してアプローチしてあげてください。

マイペースなので、「この子のタイミング」というのも1つのキーポイントになります。

得てして人は皆、自分のペースが心地よく、自分のペースに人を巻き込もうとします。
これはおそらく人として大事な生きる術なのだと思います。
例えば親が子のペースを度外視して、親のペースに巻き込んでしまうというのは、多くの人がやりがち。私もそうです。しかし、これはもちろんどの個性にとっても不快でしかない。ココ、悠然は特に敏感です。
自然型・実績型の安全追求型でも出ましたが、悠然型もとても歩みがゆっくりです。

遅いは悪、早いは素晴らしいという風潮のこの世の中ではなかなか難しいかもしれませんが、

早く!というスタンスでの排泄の自立は功を奏しません。むしろ、負のスパイラルに陥らせやすい言葉です。
「早く!を封印すること」が、大きなスローガンになるはずです。

石橋を何回も何回も叩いて渡る。これが悠然の特性でもあるので、叩かせてあげましょう。

●独自型・悠然型は己型です!この己型に大事なこと●

ここでは、ケーススタディを元に、もっと細かい声がけの例や「こんな時はどうしたらいい?」についてお話しします!

おまるに座らない、トイレを嫌がる時は?

→かたくなに愚直、不器用なタイプなので、少し面倒な(気難しいとも言える)部分もありますが、粘り強いのは確かなので、誠意をもって寄り添うことで道は開けます。
少しせっかちな個性の親にとっては苦手な対応かもしれませんが、ゆっくり腰を据えて向き合うことが一番大事です。
座らないのには理由があるし、その理由を見つけること、そして原因を解決させてあげたり、納得いくように伝えたりしていく(説得でもOK)、粘りには粘りです。

一朝一夕のコツなど効かないタイプでもあるので、ここは諦めて、ゆっくり腰を据えて向き合いましょう。

うんちをパンツもしくはおむつの中にしかしない時

→解放空間での経験がOKと言われても、なかなかこのタイプはできません。
これは自然型や実績型同様に、えいや!でも難しいところがあります。
その子のタイミングがありますから。
しかし、自分の信じた道を突き進むことに長けているので、成功体験を積み重ねてあげることが大事なのは確かです。自分でやってみようと思うように仕向けることは、こちらができるアプローチの1つ。

また、まぐれでもいいので、成功した時に「なぜうまくいったか?」の的確な声がけをしたり、再度その環境をつくったりすることが大事です。
また、人と違うことが好き(これはエキセントリックを好むということではなく、自分は自分なのだ!ということを表現したいが故のこと)なので、その子らしい排泄の方法を見つけるとスムーズになります。

独自型・悠然型の己型は、自然型・実績型の安全追求型同様にとても歩みがゆっくりです。
自然型・実績型の安全追求型でも同じことを書きましたが、とても重要なので、改めて書きます。遅いは悪、早いは素晴らしいとう風潮のこの世の中ではなかなか難しいかもしれませんが、まずは、早ければいいという気持ちをいち早く捨てることが、お母さんにはキーポイントだと思います。また、kuccaのコンセプトでもあるbeingもポイントになる個性です。kuccaの基本をしっかりと根っこに作ることが特に大事な個性かもしれません。

城志向/実益型

城志向の実益型は、嫌なものは嫌!欲しいものは欲しい!と白黒ハッキリしているタイプで、楽しさを第一優先に生きていると言っても過言ではないタイプ。更に目の前の目標に全力なので、コツさえつかめれば、そこまで難しくない個性とも言えます。
12分類の中でも、とても分かりやすい個性かもしれません。

ハッキリしているので、まずはそこを受け止めましょう。正しいも間違っているも必要なく、とにかく彼らのれっきとした理由から嫌なことがあるので、まずは聞いてあげる。
でも、だからといって全てOKではないはずなので、違う方法を提案してみましょう。
嫌なことはやりません。なので、嫌ではないかもしれない方法を提案していく。
どちらかというと切り替えは早いので、Aは嫌いだけど、Bならやってみようかなと案外単純な部分もあります。メリハリをつけて工夫してみましょう。
 
 怒られることに対して、12分類で一番敏感です。もちろん、怒られることが好きです、効果的ですという個性はありません(笑)。しかし、特に“怒り”に敏感なのが実益型。
子育ての中で、怒る時、怒らねばならない時は絶対にあります。しかしながら、こと排泄では、そもそも怒ることはご法度。そして、実益には更にご法度中のご法度です。
ここは大前提で注意しましょう。
特に排泄では、怒られるからやらない、怒られるかもしれないという予測が働いて、トライできなくなることがあります。
本来実益はトライすることに対して腰が重い個性ではありません。しかしこの実益をもって、なかなかトライしない、二の足を踏みやすい場合は、怒られるかもしれないという心理が働いている可能性があります。特に排泄は精神的な部分と結びついてしまうので、注意が必要です。
怒らないで!というのは子育てにおいて難しいですが、無駄に怒らない、グチグチ言わない、というのは1つのコツかもしれません。

勝負などのゲーム性が大好きです。排泄育児において、ゲーム性を持たせるのも一手です。

トイトレにシールなど無意味という声も聞くかもしれませんが、意外と実益には向いていますよ!目標に全力、スキルアップ大好き、勝負やゲームも好きというところから、スタンプラリーのような感じで、トイトレステップアップシートなんかを作ってみてもいいかもしれないです。快・不快の形成にゲーム性なんて…と思うかもしれませんが、方法に正しいか間違っているかなんてないのです。それが個性學の面白さかなと思います。

城志向/夢想型

城志向の夢想型は、正直一番意味がわからない、というのがしっくりくるかもしれません。

かなりはっきりしない難しい個性かと思いますが、実際のところ自分自身でもわかりづらいと、大人である夢想の数々の方が言っているものですから、本当に難しい。
夢想は、矛盾を抱えているところにその本質が隠れているのだと思います。
実益と比べてみると、明らかにシンプルではないところ。
例えば、同じ城志向の実益だとすると、嫌なものは嫌!なのですが、夢想の場合、嫌と言えば嫌なのだけど、嫌じゃないと言えば嫌じゃないかもという具合に、少々歯切れが悪いのです。でも、嫌も合っているし、嫌じゃないも合っているという、どっちもあるという矛盾がわかりづらい、不明瞭な感じを出しているのだろうなと思います。
夢想の「はっきりしない」は、優柔不断のそれとは別物です。

また、コツコツ頑張れる特性も持っています。このあたりは人志向の実績型と似ている部分があります。自分の夢ややりたいことに対して、実直にこなしていくことができます。それには自分がやりたいという気持ちになることが大事。このあたりは城特有の「自分」というのがカギですね。
じゃあどうしたら自分がやりたいと思うか、というのが工夫ポイントになります。
楽しさを共有してみるとか、やっていることに共感して今の気持ちを夢にのし上げるとか。つまり、「もっとやってみたい!」という気持ちにさせるのがポイント!好奇心を刺激させるイメージですね。

また、考えるよりもまず行動が基本ではありますが、考え出すと止まらないという矛盾感も持ち合わせています。ここが、冒頭でもお話した、夢想の特徴なのです。
なので、個性學の二刀流ではないですが、行動もするし頭も使うし、の両方があって、今はどっちのパターンなのか?とこちら側が読み取りながらアプローチしなくてはいけない難しさもあるということを覚えておくといいと思います。

もう一つ、意外と神経質で疑い深いところがあります。悠然型では、石橋を何回も何回も叩いて渡るという特性をもっていると言いましたが、それに輪をかけて、疑い深さがある感じです。疑い深さというと、難しく感じるかもしれませんが、ある種そう簡単には騙されないというところがあるということです。

遠回りと感じたり、面倒と感じたりすることも多少はあるかもしれませんが、着実にコツコツとやっていくには、しっかりと向き合って、説明したりすることが夢想型には必要なので、わかってもらえるように、アプローチしていきましょう。

●実益型・夢想型は勝負師型です!この勝負師型に大事なこと●

ここでは、ケーススタディを元に、もっと細かい声がけの例や「こんな時はどうしたらいい?」についてお話しします!

おまるに座らない、トイレを嫌がる時は?

→かたくなに愚直、不器用なタイプの己型と相反して、実益、夢想は柔軟性があります。
スピード感がややある実益、矛盾を持つ夢想、どちらも目の前の我が子の〈今〉を見極めて臨機応変立ち振る舞うことがキーポイントになってきます。

座らないのには理由があるけど、その時その時でその理由が変わることもあるということ。
また昨日はよかったけど、今日がダメ、逆に、昨日はダメだったけど、今日はいい!ってこともあるので、あまりこうである!と決めつけてアプローチの幅を狭めないのもポイントになります。「今日はやってみようか~♪」くらいのライトな感じで声がけするとGOODです。言葉1つ1つに右往左往しないこと。子どもの言葉を信じないってことではないのですが、ブレ過ぎないように注意が必要です。また、今日はおまるで、今日はノーパンでと楽しい感じを押し出すのも大事◎

うんちをパンツもしくはおむつの中にしかしない時

→多くの個性にとって、おしっこよりもうんちはハードルが高くなりがちです。おしっこよりもうんちを出すことの方がコントロール含め、難しかったりしますので、気持ちはわかります。うんちは特に気持ちの面に左右されることが多いので、総じて向き合い方が大事ですが、ズバリ!勝負師型にはこれしかありません!【楽しさ】を押し出す。城志向全般的にそんなところはありますが、特に勝負師型は、人生そのもの、生きること自体が楽しいということが大事です。
お母さんも一緒に楽しむスタンスが大事になってきます。
気持ちいいよ~よりも、楽しいよ~の声がけの方がしっくりくるかもしれません。
また、頑張った分のご褒美的なものもすごく好きです。
排泄するのはカラダの機能的に当たり前なのだから、ご褒美なんてNG!私も正直そう思いますけれども、この個性を考えた時に、頑張った分だけ報われるという意味合いのご褒美はありかなと思います。ただ気を付けなければいけないのが、「うんちが出たことに対するご褒美」は危険。「頑張ったことに対するご褒美」としてやってみましょう。

実益型・夢想型の勝負師型は、シンプルに楽しさが大事です。絵本も使ってOKなので、楽しい雰囲気、ゲーム性のある方法などを選んでトイトレをやってみるのがいいです。

おわりに

はじめにでも書きましたが、排泄の自立のサポートには、【声掛け】がとても重要です。
0歳から始めて、1歳半くらいまでは、こちらのさじ加減でどうにかなる。
しかし、イヤイヤ期が到来して以後は、人格形成が進み始めます。
個性學で言う《素》が、どんどんと色味を帯びてくるイメージ。
つまり、個性學の特性がどんどんあぶりだされていきます。

そうした中で、それぞれの特性に合っていない声がけや、アプローチをしたりすると逆効果になることがたくさんあるんです。

例えば挑戦型の子にとにかく「やめなさい!」と制御したり、悠然型や実績型の子に「早くして!」と急かしたり。
もちろん、すべての人が、制止されたり、急かされたりすることは快ではありません。
しかし、特に敏感に不快を感じる子もいるわけです。

個性學の知識が全てではありません。
しかし、これがきっかけになり、どのようにアプローチするのがいいのかを少し冷静に考えられたら、それだけでも声がけの質が変わってくるかなと思います。
ぜひ排泄の自立へ役立てて欲しいと思います。

読んでくださりありがとうございました。

※こちらはあくまで個性學の12分類に基づいた、排泄育児におけるアプローチアドバイスです。内面を基本としていますが、外面も関係してきますので、どちらも試してみる等臨機応変に動いてみてください。
また、個性がわからない方はぜひ個性學講座《入門》ご受講ください。ご家族等の鑑定書も作成できます。


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