はじめに
kuccaの排泄の自立のサポートでは、経験、観察、コミュニケーションを3つの柱として
アプローチすることを勧めているが、その中でもコミュニケーション、すなわち【声がけ】がとても重要になってくる。
なぜ必要か?
- 意識との連携
- 無意識の認知
この2つの効果をあげる(脳への刺激)のが【声がけ】だからだ。
個性學によるそれぞれの個性
母×子
父×子
母×父
というような家庭というコミュニティの中で、円滑にコミュニケーションが回るよう
サポートできるようにするには、個性學による分類を知ることが効果的である。
kuccaでは、排泄学講座にて、排泄の仕組みと排泄の自立に向けての道筋を知り、排泄の自立へのサポート方法の学びを提供している。
中には、お母さんの心得論的なもので、捉え方を変えるものもある。
そこに、個性學によるコミュニケート論が活用されると良い。
排泄育児実践で、どのようにアプローチするのがいいのかを学ぶことができる。
この部分を個性學を用いてやっていきたい。
個性學を用いたkucca流排泄の自立サポート法を知って、ぜひ排泄の自立へ役立てて欲しい。
※こちらはあくまで個性學の12分類に基づいた、排泄育児におけるアプローチアドバイスです。内面を基本としていますが、外面も関係してきますので、どちらも試してみる等臨機応変に動いてみてください。また個性がわからない方はぜひ個性學講座をご受講ください。
人志向/自然型
人志向の自然型は、安心(心)と安全(身の回りのモノ、ヒト、状況)環境がとにかく大切なので、まずは安心できる声がけを心掛けること。
安心とひと口にいっても、何が安心になるのか、というのは個人によって変わってくることもありますが、馴染みのあるものや「いつもの」というところに1つポイントがあるように思いますので、まずはそこを切り口に、観察してみましょう。
リラックスすることが大事な場面では特に気を使うとよいです。
排泄自体において、「リラックスして出す」という排尿コントロールは大事なポイントなので、「安心」をテーマに心がけるとよいです。
環境の安定も大事なので、排泄しやすい場所、雰囲気、声がけなど周りを固めるのも
ポイント。人と競うことが嫌いなので、「〇〇ちゃんはできてるよ~」など、他のお友達や
きょうだいと比べるのは最もよくないです。その子の昨日と今日を見てあげてください。
お母さんがどう感じているかも、よく見る(感じる)ほうなので、排泄学講座にあった「所有物」のお話を忘れずに、排泄物の捉え方を大事にしていきましょう。そして、すっきり感を共有するとき、ママも思いを伝えるのがコツ。
知らない人や知らないところでは慣れるまで緊張するので、日常や普段通りの場面で取り入れて教えていくことが大事です。
しかし!慣れすぎると、なあなあになりやすいタイプでもあるので、難しいところではありますが、メリハリは大事です。
安心安定が大事だからと言ってメリハリを付けなくていいというわけではありません。
スピード感はないので、ゆっくりゆっくり焦らず行きましょう。
かわいがられるタイプであり、実は本人自身もそれを望んでいるので、そういった声がけは効果ありです。持ち上げるというか、親バカ感というか、そういう声がけです。少しお膳立てするようなサポートや声がけは大事かもしれません。
先回りにならない程度のお膳立てというと、これも難しいところですが、全部を任せきらず、かといってやりすぎず、ある種中途半端じゃないのか?と思ってもいいので、良いバランスでやっていきましょうということです。
人志向/実績型
人志向の実績型も、安心(心)と安全(身の回りのモノ、ヒト、状況)環境がとにかく大切なので、まずは安心できる声がけを心掛けること。
特に環境が大切なので、排泄しやすい場所、雰囲気、声がけなど周りを固めるのもポイント。
リラックスすることが大事な場面では特に気を使うとよいです。
字のごとく、経験してからじっくり積み上げるタイプです、故にサッサと対応するような、
器用なほうではないですが、とても粘り強いです。
なので、可能性を信じて、タイミングやその時を待ってあげて時間をかけてあげるのが
ポイントです。
自分の経験しないこと、わからないことには疑いの感覚があるので、新しいツールはすぐに使うのではなく、例えばおまるなどは、箱から出したら数日置いておくだけで、生活の中でなじませる。更に、一度お母さんがやってみるなどして見せてから、安心安全なものであることを見せて、ゆっくりと経験させるのがポイントです。
特におまるに関しては、逆の特性の個性をお持ちのお母さんだと、ついついすぐに挑戦させてしまうことがあるのですが、この個性には慎重になるべきです。
新しいものよりも慣れ親しんだもののほうが受け入れやすいので、新しいツールを使うときは注意したいです。
また、実績型は精神的にも少し大人びていると感じることがたくさんあります。これはそう感じるだけで、実際に大人ではありませんので、逆に留意しておきたいところなのですが、故に大事にされていないように子どもが感じると、モノゴトの進みや意図の伝わりが遅くなります。
総じて、親は、出来るようになると手放してしまうことがあります。これも自立には大事なことではあるのですが、こと排泄の自立については、この「できる→手放し」によって、大事にされていないと感じさせてしまうことがあります。
ここに注意して、手綱のバランスをとっていくことが大事です。
ここまでの話でいくと、控えめなタイプなのだろうと理解できるかと思います。
そう、ゆっくり、じっくりの控えめではあるのですが、たまに主人公感が必要にもなります。これは、“大事にされていないように子どもが感じると、モノゴトの進みや意図の伝わりが遅くなる”という話にも通ずるのですが、ごくたまに、目立たせること(主人公感)が必要になってくるので、そこは忘れないといいかな(^^♪
●自然型・実績型は安全追求型です!この安全追求型に大事なこと●
ここでは、ケーススタディを元に、もっと細かい声がけの例や「こんな時はどうしたらいい?」についてお話しします!
おまるに座らない、トイレを嫌がる時は?
→おまるやトイレに対して安心感がないのが原因と考えられる場合も。
排泄の自立において、トイレに行かせることは必要なく、安全追求型の場合は逆効果になりえるので、トイレに行かせることはまず一旦、辞めてよいです。
さらに、おまるに対して安心かどうかを知るために、ママがするのを見せるのは効果的!!
これは、おまるに限らずですが、やってほしいことに対する子の猜疑心などが無くなるとよいです。
なので、「初めての場所」などはなるべく作らず、いつも通り、日常感を心がけると安心ワールドが広がります。
うんちをパンツもしくはおむつの中にしかしない時は?
→解放空間での経験がOKと言われても、なかなかこのタイプはできません。
一度怖いとか嫌だとか思ったことには、自ら率先してやってみるのに腰が重いタイプでもあります。でも親の焦りは禁物です。焦らずゆっくり閉じた貝をジワジワを開けるように心がけてください。間違ってもねじ込んで引っぺがすかの如く、グイグイ行かないこと。
出来ないと思っている、怖いと思っているということが多いです。
なので、絵本を使って、きょうだいやお母さん自身の体験を見せるなどして恐怖や嫌という気持ちのリセットをしていきましょう。
これが第一ステップとなります。
自然型・実績型の安全追求型は、とても歩みがゆっくりです。
遅いのは悪、早いのは素晴らしいとう風潮のこの世の中ではなかなか難しいかもしれませんが、まずは、早ければいいという気持ちをいち早く捨てることが、お母さんにはキーポイントだと思います。
人志向/先端型
人志向の先端型は、モノゴトの取り組みにスピード感がありますが、とても繊細であるために、メンタルはそこまで強くなく、失敗するとやる気をなくしやすいので、なるべく失敗感を出さない雰囲気作りや声がけが大事になってきます。
とはいえ、排泄の自立においては、失敗から学ぶことはとても多いです。
できない=失敗=自信をなくす、というタイプなので、そこは大いに気を付けたい部分となります。
失敗を失敗で終わらせない、失敗ではないという雰囲気や実際の声がけを工夫していきましょう。これは何がヒットするかわからないところもあるので、実際にやってみて、ヒットするような声がけを掴んでいきましょう。
例えば、うまくできた部分を明確に認める(受け入れる)、できなかった部分は少しやんわりと流しながらも、こうしたらできたはず、と以前との違いを伝えるだけにとどめるなど、出来ないことにフォーカスせず意識バランスを取る声がけが良いと思います。
かっこいいとか、かわいいというワードにも敏感なので、そういった価値観をプラスするのはこの個性にはよいです。また、興味が湧く1つの理由に《新しいもの》《新鮮さ》というのがあるくらい、新しいことやものを取り入れることは、とても好きなほうなので、新しいツールなどは積極的に取り入れると、テンションや、やる気が上がる場合があります。
新しいカバーや新しいパンツなどモノをモチベーションに取り入れるのも効果的なタイプです。
繊細なわりに行動派なので、観察させるよりも、実際にやらせて、失敗してもそれを失敗と思わせない巧みな声がけがキーになってくるのではないかなと思います。
繊細故に
- みんな(他人、きょうだいなど)の前で絶対に怒らない
- 他人にかっこ悪い場面を見せない
ということに気を付けてみてください。
繊細というとすごく気難しく感じるかもしれませんが、人志向の中で一番シンプルで純粋です。純粋故に繊細という言葉がしっくりくるタイプです。
あまり難しく考えず、シンプルに受け取って行動するとわかりやすいと思いますので、あまり思考をこねくり回さず、目に見えるものをシンプルに捉えて、シンプルに伝える。それが一番良いです。
親も間違ってしまったら、すぐに謝る。「シンプルに」を合言葉にいきましょう。
人志向/配慮型
人志向の配慮型は、人や人とのつながりが好きなので、より丁寧に、細やかに対応すると応えてくれやすい個性です。このタイプの子は、気にしてあげることが大事なので、常に気にかけるようにしてあげるだけでOK。
注意したいのは、できなかったことができるようになった後です。実績型と似ている部分がありますが、親はできないときはついつい声や気をなるのですが、できるようになると安心するせいか、すぐに手放ししてしまい、声がけをやめてしまったりすることがあります。これは自立への花丸行為だと親は思いますが、子どもは「興味が無いのか?」と思ってしまいやすいです。そうなるととへそを曲げてしまうこともあるので、ご注意あれ!
また、本人が言うことはすぐに否定せず、まずは受け止めること!これはとても大事です。排泄での失敗も、明らかに意図的であったとしても(できるのにしない、わかっていて床でお漏らしなど)、まずはなぜそうなのか、こちらは冷静になり、聞いてあげる(受け止めてあげる)ことが大事です。そうすることで、以後のやり取りがとてもスムーズになります。ある種試している行為なのではないかなと思うところもしばしば。
失敗に関しても、こうしてくれると助かるな~などの声がけをすると期待に応えようと頑張ってくれることもあるので、「なんでこうなったの!」ではなく、「なんでだろう?」と一緒に考えるスタンスであったり、その物事を受け止める気持ちで向き合ってみるとGOODです。
「こうしてくれると助かる~」の声がけは、連発しない程度に出すと効果が得られます。あまりにも連発すると、段々と子どものプレッシャーになるので、要注意です。
また、配慮型は周りや親の様子をかなり観察します。思慮深いというか、動きながらも見ています。親は、見られている…という意識も必要かもしれません。
声がけももちろん大事なのですが、親の背中を見せていくというのが、すごく効果的な個性でもあります。
親が先にやってみる。様子を見せる。そういったこともプラスでやっていくことが大事です。
要は、「口だけでお母さんやってないじゃん」というのが実は子どもにバレやすいということです。
少しマンネリしているなと感じたら、ガラッと雰囲気、ツール、声がけ、スタンスを変えてみるというのも一手です。新しいことに前向きな個性でもあるので、方法論としては良いかと思います。
●先端型・配慮型は日々向上型です!この日々向上型に大事なこと●
ここでは、ケーススタディを元に、もっと細かい声がけの例や「こんな時はどうしたらいい?」についてお話しします!
おまるに座らない、トイレを嫌がる時は?
→毎日新しい気分が感じられることも大事なので、少し新しいことを取り入れたり、毎日だと大変ですが、興味がわきやすい、新鮮さの工夫があるとよいです。
また、なんで?どうして?の好奇心がとても強いので、声がけでは、おしっこやカラダの変化について、ゆっくりと詳しく説明してあげると興味がグンとわきます。
これには、お母さんの学びも必要になってきますが、どうしたら興味がもっとわくかな~と考えてみましょう。
自分の話も聞いてもらいたいタイプなので、もしその場で返答があれば、「出た」ということではなく、気づいたことや発見、理解に対して褒めてあげるとより良いです。つまりコミュニケーションを多めに取るとよいです。昨日と今日の違いが、なんとなくでもわかるような成長段階であれば(「さっき」と「今」とかでもOK)、比較で褒めるとより効果があります。
嫌がるときなど、全てにおいて効果のある方法です。
新しい風を吹かせる。やってみてください♪
うんちをパンツもしくはおむつの中にしかしない時
→解放空間での経験を、えいや!でやってみるといいでしょう。
ただし、先端型はこれで失敗すると出鼻を挫いた感じになって、尻つぼみになることもありますが、これが功を奏して次につながることもあります。まずはやってみましょう♪
「明日は明日の風が吹く」タイプでもあるので、リカバリーはいかようにもできます!
また、出来たことをしっかりと復習させましょう。
往々にして、人は「出来たらOK!」になりがちなのですが、先端や配慮は、出来たことの復習をすることによって、明日もまたやってみよう!という興味ややる気に繋がります。
「こうしたからできたんだね~」など、振り返ってよかったところを噛み締めながら復習してみてください♪
先端型・配慮型の日々向上型は、とても好奇心が強いです。
何でも知りたがります。これを使わない手はない。絵本などを活用して、カラダの事をたくさん説明してあげましょう。それにはお母さんの学びと積極的な動きがキーポイントだと思います。彼らのスピードに追い付いてきましょう♪
おわりに
はじめにでも書きましたが、排泄の自立のサポートには、【声掛け】がとても重要です。
0歳から始めて、1歳半くらいまでは、こちらのさじ加減でどうにかなる。
しかし、イヤイヤ期が到来して以後は、人格形成が進み始めます。
個性學で言う《素》が、どんどんと色味を帯びてくるイメージ。
つまり、個性學の特性がどんどんあぶりだされていきます。
そうした中で、それぞれの特性に合っていない声がけや、アプローチをしたりすると逆効果になることがたくさんあるんです。
例えば挑戦型の子にとにかく「やめなさい!」と制御したり、悠然型や実績型の子に「早くして!」と急かしたり。
もちろん、すべての人が、制止されたり、急かされたりすることは快ではありません。
しかし、特に敏感に不快を感じる子もいるわけです。
個性學の知識が全てではありません。
しかし、これがきっかけになり、どのようにアプローチするのがいいのかを少し冷静に考えられたら、それだけでも声がけの質が変わってくるかなと思います。
ぜひ排泄の自立へ役立てて欲しいと思います。
読んでくださりありがとうございました。
※こちらはあくまで個性學の12分類に基づいた、排泄育児におけるアプローチアドバイスです。内面を基本としていますが、外面も関係してきますので、どちらも試してみる等臨機応変に動いてみてください。
また、個性がわからない方はぜひ個性學講座《入門》ご受講ください。ご家族等の鑑定書も作成できます。

